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2020 年度 研究成果報告書

染色体不安定性を有する肺癌に不可欠なゲノム維持機構の解明と合成致死治療への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08791
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55040:呼吸器外科学関連
研究機関独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター) (2020)
大分大学 (2018-2019)

研究代表者

岡本 龍郎  独立行政法人国立病院機構(九州がんセンター臨床研究センター), その他部局等, 呼吸器腫瘍科部長 (80568626)

研究分担者 宮脇 美千代  大分大学, 医学部, 講師 (30404388)
杉尾 賢二  大分大学, 医学部, 教授 (70235927)
小副川 敦  大分大学, 医学部, 准教授 (90432939)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード肺癌 / EGFR遺伝子変異 / 腫瘍内不均一性 / 進化的発育 / ゲノム不安定性
研究成果の概要

EGFR遺伝子コピー数変化と同様の変化を示したMDM2遺伝子に着目し、EGFR変異陽性肺癌におけるMDM2遺伝子発現の意義に関する検討を行った。また、術前CT画像におけるEGFR変異陽性肺癌の進化的発育を示唆する所見から、肺癌を発育段階別に分け、EGFR遺伝子変異別に発育の特徴を調べた。発育段階別のEGFR肺癌サンプルの次世代シーケンスにより網羅的遺伝子変異の解析を行い、悪性化形質獲得に重要な遺伝子変化を検討した。これらの結果から、EGFR 変異陽性肺癌は発育の過程で、腫瘍内の細胞構成が変化する可能性が示唆された。

自由記述の分野

呼吸器外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ドライバー遺伝子変異の代表格であるEGFR遺伝子変異は日本人に発生する肺腺癌の約半数に認められる。臨床肺癌においては、EGFR変異を有する腫瘍は発生初期では低悪性であるが、癌の進化的発育過程において高悪性の性質に変化することが示唆されている。EGFR遺伝子変異肺腺癌においても、腫瘍内不均一性が認められており、これが薬剤耐性に関与する可能性が報告されている。本研究は、肺癌の腫瘍内不均一性を生むと考えられる、がん関連遺伝子変化を明らかにすることで、肺癌細胞の生存に不可欠なゲノム維持機構の同定に繋げることを目的とした基盤的研究である。

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公開日: 2022-01-27  

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