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2023 年度 実績報告書

センシングデバイスによる画期的な肺野微小病変同定法の新規開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K08792
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

長谷川 剛生  福島県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (80532530)

研究分担者 井上 卓哉  福島県立医科大学, 医学部, 病院助手 (00791477)
鈴木 弘行  福島県立医科大学, 医学部, 教授 (30322340)
塩 豊  福島県立医科大学, 医学部, 講師 (90433151)
武藤 哲史  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (90722570)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワードセンシングデバイス / GGN / 肺野微小病変
研究実績の概要

肺癌を疑うすりガラス結節影(GGN)病変に対する胸腔鏡下肺部分切除術、肺区域切除術の際に本デバイスを滅菌グローブで被覆し,術野で病変付近をセンシングした.また切除後の摘出臓器を用いてあらためて本デバイスで病変付近をセンシングした.
先行研究における肺野小結節とは異なりGGN病変のセンシングは難しく,術野では肺野末梢の気管支を認識してしまうことが多かった.また術者ごとにより,同一術者であってもその時々で同じ圧力でデバイスを肺に押し当てることが想定していた以上に困難であった.これは術中の換気や循環の影響もあると考えられたが,摘出臓器を用いてもなおGGN病変のセンシングは容易ではなかった.
このため機器の感度変更など,センシングデバイスの改良を重ねた.しかしながらやはりGGN病変のセンシングは非常に困難であった.これは病理学的にGGN病変の大部分は肺胞上皮置換性に腫瘍細胞が増殖するため,腫瘍組織においても正常の肺組織同様に含気を保ち,線維芽細胞を多く含む間質の増生を伴わずいわゆる組織の「硬さ」に変化を与えにくいためと考察される.一方でわれわれが用いたセンシングデバイスはそのサイズが手指よりも細く,胸腔鏡下手術におけるセンシングという点では開発がすすめばメリットも大きいと考えられた.
以上より,GGN病変に対する本センシングデバイスによる病変部位の同定は困難であった.ただし細いデバイスを体腔内に挿入してセンシングするというメリットを活かし,今後はより充実性結節陰影に対する縮小手術に対する有用性を探索するなど、さらに研究を発展させていきたいと考えている.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Wnt/β-Catenin Signaling and Resistance to Immune Checkpoint Inhibitors: From Non-Small-Cell Lung Cancer to Other Cancers2023

    • 著者名/発表者名
      Muto Satoshi、Enta Akio、Maruya Yoshiyuki、Inomata Sho、Yamaguchi Hikaru、Mine Hayato、Takagi Hironori、Ozaki Yuki、Watanabe Masayuki、Inoue Takuya、Yamaura Takumi、Fukuhara Mitsuro、Okabe Naoyuki、Matsumura Yuki、Hasegawa Takeo、Osugi Jun、Hoshino Mika、Higuchi Mitsunori、Shio Yutaka、Hamada Kazuyuki、Suzuki Hiroyuki
    • 雑誌名

      Biomedicines

      巻: 11 ページ: 190~190

    • DOI

      10.3390/biomedicines11010190

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2024-12-25  

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