研究課題/領域番号 |
18K08798
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55040:呼吸器外科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
柳沼 行宏 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (60338415)
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研究分担者 |
小見山 博光 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (30348982)
茂櫛 薫 順天堂大学, 大学院医学研究科, 非常勤講師 (60569292)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 大腸癌 / 肺転移 / 転移マーカー / 腫瘍マーカー / 採血 / 再発予測マーカー |
研究成果の概要 |
本研究は,採血診断による大腸がんの肺転移予測マーカーの開発を目的としている.大腸がん原発巣において転移の有無により発現動態が異なる遺伝子群を検出した.大腸癌転移症例,また特に肺転移で有意に発現上昇・発現低下を示す遺伝子群の中から,今後検討するべき候補遺伝子を絞り込んだ.次に採血検体の発現解析を行い,術前・術後・再発時採血での解析結果を比較した.その結果,手術前のがん患者採血検体で,術後再発時に上昇した遺伝子を複数特定した.この遺伝子を含めたがん特異的遺伝子について,局所再発や多臓器への転移との関係性など様々な角度から検討を加え,肺転移・再発マーカー候補として有望な遺伝子の選抜を進めている.
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自由記述の分野 |
消化器外科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では採血検体,癌部,正常部から大腸癌の肺転移を予測する肺転移予測マーカーを取得する. 本研究が新規開発する大腸癌肺転移予測マーカーは,現状では評価できない肺転移リスク,また検出できない初期の肺転移を,採血から診断可能にし、患者ごとの治療選択と予後改善を目指す. 大腸癌患者の採血や術前内視鏡生検から容易に肺転移を予測,初期検出できるようになれば,手術や術前化学療法の適応にも大きな影響を及ぼすことが予想される.さらに既存のstage分類の再考,新たな分類の構築が可能となるなど,がん医療に革新をもたらす.
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