研究課題/領域番号 |
18K08815
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55050:麻酔科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
内山 昭則 大阪大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (00324856)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | Mechanical ventilation / Respiratory failure / Lung injury / Endotracheal cuff / Dead space / COVID19 |
研究成果の概要 |
急性呼吸不全における人工呼吸法は重要であるが、人工呼吸によって肺傷害を起こし予後を悪化させる可能性もある。これは人工呼吸関連肺傷害と呼ばれ、発生の予防が重要である。一回換気量や気道内圧の制限、および適切な呼気終末陽圧設定といった肺保護換気が重要である。しかし、従来の肺保護換気には限界もあるため、新たに気管チューブのカフ圧を制御することによって大幅に死腔量を減らし人工呼吸設定を改善できる人工呼吸法についてモデル肺を用いて検討した。また、重症新型コロナ肺炎患者において発症早期から筋弛緩薬投与と腹臥位を組み合わせて肺保護換気を行ったが、その際の予後に影響を与える因子について後方視的に検討した。
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自由記述の分野 |
Intensive Care Medicine
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
急性呼吸不全における人工呼吸法による肺傷害の問題点を指摘し、新たな肺保護換気法を提案した点が社会的に重要である。新型コロナウイルス感染症の流行など、呼吸器系の疾患が注目を集めているおり、この研究の成果は新しい治療法として発展する可能性がある。急性呼吸不全による人工呼吸の合併症を最小限に抑えることは、この研究はその解決に向けた一歩となる成果である。また、新型コロナウイルス感染症による重症呼吸器疾患に対する肺保護換気法の有効性について、後方視的な検討を行った点が社会的に重要である。この研究の結果が、現在の医療現場において、重症呼吸器疾患患者の治療に役立つことが期待される。
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