研究課題/領域番号 |
18K08854
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
野村 有紀 神戸大学, 医学研究科, 助教 (60643955)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 新生児 / 疼痛 / グリア細胞 |
研究実績の概要 |
代表者らはこれまでにラット新生児期に腹部切開による術後痛モデルと完全フロイントアジュバントの足底注射による炎症性疼痛モデルを作製し、成熟期のオープンフィールド試験による行動解析において、多動性の行動パターンが現れることを明らかとしてきた。本研究において、新生児期の疼痛刺激によって神経活動異常を来す脳領域の同定とグリア細胞群の機能的変化の関与を明らかにすることを目的として以下の項目の検討を行っている。 疼痛刺激により神経活動が変化する脳領域を免疫組織化学的手法を用いたc-fosの発現比較により、嗅内野近傍の側頭葉皮質領域に神経細胞の活性化を認めた。そこで、当該領域および関連する脳領域のグリア細胞群のポピュレーション変化の解析を目的とした、細胞分離を試みた。現在はグリア細胞群(ミクログリア、アストロサイト)における神経活動関連因子の発現変化の解析を行っている。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
動物実験内容の追加変更に伴う、当該施設における再承認に時間を要したため。 また、研究に従事できる時間およびエフォートが予定よりも大幅に減少してしまったため。
|
今後の研究の推進方策 |
研究に従事できるエフォートは、技術員による協力を得て、予定の研究を進める。
|
次年度使用額が生じた理由 |
研究の遅れにより、研究に必要な試薬およびその他の備品の購入が行えなかったため。 遅れが生じた研究を遂行するために、次年度に必要物品、試薬を購入する予定である。
|