研究課題/領域番号 |
18K08865
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
川越 いづみ 順天堂大学, 医学部, 先任准教授 (10445520)
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研究分担者 |
井上 茂亮 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (30582209)
河内山 宰 順天堂大学, 医学部, 助教 (30821722)
福田 征孝 順天堂大学, 医学部, 助教 (80822296)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 免疫抑制 / 肺がん / 肺がん手術 / 麻酔薬 |
研究実績の概要 |
肺がん患者の肺がん手術において、セボフルラン・デスフルラン・プロポフォールにおける免疫抑制の程度を明らかにする本研究の結果では、セボフルランとプロポフォールは異なる機序を介して免疫抑制をする可能性を明らかにした。 プロポフォールではCD8を減少させ、セボフルランは抑制制T細胞を増加させた。3剤においてPD-1には変化がなかった。結果的にデスフルランが免疫抑制の可能性が低いことが示唆された。 この内容は、2020年第67回日本麻酔科学会学術集会(神戸・WEB)において、優秀演題を受賞していた。 2021年にJournal of Thoracic Disease(IF: 2.895)に掲載された。Ai Yamaguchi1, Izumi Kawagoe. Propofol decreases CD8+ T cells and sevoflurane increases regulatory T cells after lung cancer resection: a randomized controlled trial. J Thorac Dis 2021;13(9):5430-5438. 現在、追加測定や、次の研究につながる実験を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通りに主研究結果を導き、英文雑誌への掲載というところに至っている。コロナの影響で研究員が来られないことがあったが、進捗に影響を及ぼすことなく順調であると評価している。現在、残存検体を用いた追加測定や、次の研究につながる実験を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
現在、残存検体を用いて、麻酔薬による免疫抑制の再現と更なる検討(他の抗体測定)やサイトカインの計測を試みている。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナの影響で、国際学会発表への出張や共同研究者施設への往復ができなかった。資材の購入も少なった。次年度に主に現在行っている追加実験の資材や機器を購入する予定である。また可能なら国際学会などの出張に行く予定である。
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