研究課題/領域番号 |
18K08879
|
研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
岡田 基 旭川医科大学, 医学部, 准教授 (80431427)
|
研究分担者 |
藤田 智 旭川医科大学, 医学部, 教授 (10173428)
井尻 えり子 旭川医科大学, 大学病院, その他 (40646072)
川口 哲 旭川医科大学, 医学部, 助教 (60814217)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | LPS / β3受容体 |
研究実績の概要 |
LPS誘発心不全モデルマウスの検討で、β3受容体の発現上昇を認めた。受容体アンタゴニストはLPSによる心機能低下及び生存率を改善した。心筋サンプルを用いた検討では、LPSによる脂肪酸代謝と糖代謝の低下が、アゴニストによって改善することを確認した。LPSでは、PPARalpha、ERR-alphaなどミトコンドリア機能にかかわる遺伝子発現の異常を認めたが、アゴニストで改善した。 3D電顕像では、LPSでもミトコンドリアの形態異常は見られなかったが、ミトコンドリア周囲の小胞体構造の異常を認めた。 このことから、LPSによるエンドトキシン誘発性心筋症はミトコンドリア機能は低下するものの、ミトコンドリアそのものの異常ではなく、代謝異常が関与するため、可逆的変化をきたすものと考えられる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
上記の内容は、ESC, ESICM, AHAなど国際学会で発表し、現在論文投稿中である。
|
今後の研究の推進方策 |
ノックアウトマウスでの評価を要する
|
次年度使用額が生じた理由 |
当該年度でのノックアウトマウスの購入ができず、計画が次年度にずれこんだため使用額に差が生じた。2019年度はメタボローム解析などで費用がかかる可能性がある。
|