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2020 年度 研究成果報告書

敗血症性脳症の発症メカニズム解明および新たな治療法確立

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08888
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55060:救急医学関連
研究機関広島大学

研究代表者

細川 康二  広島大学, 病院(医), 講師 (70568188)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード敗血症性脳症
研究成果の概要

全身性の感染による敗血症時に高次脳機能障害が生じる。この敗血症性脳症の発生機序の解明と治療法の開発を目指している。小動物を使った脳組織学的な研究と脳機能の評価から、敗血症性脳症には、脳内のミクログリアの活性化が関わっており、うつ状態で増加する神経炎症のマーカーであるTSPOというミトコンドリア膜タンパクの系が関連することが示された。データベースを用いた臨床研究では、感染などによる小児急性心筋炎の治療状況を整理した。同程度に重症な患者群をとってみると、比較的症例が多い施設での生存率が高く、スケールメリットが認められた。脳波とSAEとの関連を調べる研究は少なく今後のさらなる研究が必要である。

自由記述の分野

救急医学

研究成果の学術的意義や社会的意義

敗血症に関連する脳障害は、敗血症からの回復後の高次機能低下につながりADL低下をもたらす。そのためこの脳障害の発生を減らし、その程度を軽減する方法を開発することは意義がある。全身性の炎症に伴う神経炎症マーカーが増加することが発生に関連することを示したことで、治療介入の糸口になる可能性に期待が持てる。本研究の強みは臨床研究と基礎研究を合わせて行うことであるが、小児の重症心筋炎については、データベースを用いた研究からは比較的症例の多い施設での生存率が高いことが示された。

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公開日: 2022-01-27  

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