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2022 年度 実績報告書

ヤマカガシ咬傷におけ抗毒素の代替薬としてのトロンボモジュリン製剤の効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18K08890
研究機関聖路加国際大学

研究代表者

一二三 亨  聖路加国際大学, 聖路加国際病院, 医長 (30383756)

研究分担者 山本 明彦  国立感染症研究所, バイオセーフティ管理室, 主任研究官 (30142144) [辞退]
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードヤマカガシ / リコンビナントトロンボモジュリン / DIC / ラットモデル / d-dimer / 血液凝固
研究実績の概要

ヤマカガシ咬傷モデルラット並びにin vitro試験おいて、リコンビナントトロンボモジュリンを投与し一定の効果を得た。概要を下記に示す。
ヤマカガシは日本に広く生息しており、毎年のように咬傷事故が発生しています。ヤマカガシに咬まれると、注入された毒液の量が多いと播種性血管内凝固症候群(DIC)を起こし、ヤマカガシ抗毒素による治療が遅れると生命の危機となることがある。ヤマカガシ咬傷の治療にはヤマカガシ抗毒素が使用されているが、未承認薬であり、保存量にも限界がある。そのため、患者への迅速な投与が困難である。そこで、この咬傷に対する治療薬として、すでに保健承認されている市販の播種性血管内凝固症候群治療薬である遺伝子リコンビナントトロンボモジュリンαの適用を検討した。in vitroのヤマカガシ毒を用いたヒト血漿の凝固系、およびin vivoのヤマカガシ毒を用いた播種性血管内凝固のラット実験モデルで、ヤマカガシ毒に対する治療効果を確認した。リコンビナントトロンボモジュリンαの投与により、in vitroではヤマカガシ毒の血液凝固時間を延長する効果が得られ、in vivoではヤマカガシ毒をラットに投与後0.5時間以内に投与した場合、血小板数,プロトロンビン時間,フィブリノゲン濃度,Dダイマー値などの血液凝固マーカーは,ラットの正常値まで回復した。したがって、リコンビナントトロンボモジュリンαは、ヤマカガシ咬傷の治療薬として使用できる可能性がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Attempt for a Recombinant Thrombomodulin Alpha Treatment in a Rat Disseminated Intravascular Coagulation Model Using Yamakagashi ( Rhabdophis tigrinus) Venom2022

    • 著者名/発表者名
      Yamamoto A, Ito T, Hifumi T.
    • 雑誌名

      Toxins

      巻: 2 ページ: 322

    • DOI

      10.3390/toxins14050322

    • 査読あり / オープンアクセス

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公開日: 2023-12-25  

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