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2018 年度 実施状況報告書

リコンビナントトロンボモジュリンの血管内皮グリコカリックス増生効果の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18K08914
研究機関岐阜大学

研究代表者

鈴木 浩大  岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (80724583)

研究分担者 岡田 英志  岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (30402176)
長屋 聡一郎  岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (60444311)
土井 智章  岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (00444307)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2020-03-31
キーワード敗血症 / グリコカリックス / リコンビナントトロンボモジュリン / 血管内皮傷害
研究実績の概要

2016-2017年度若手(B)研究ですでに電子顕微鏡を用いた超微形態より敗血症性血管炎モデルマウスに対するリコンビナントトロンボモジュリンのグリコカリックス保護効果を確認しているが、2018年度はリコンビナントトロンボモジュリンFull lengthの保護効果を定量的に解析することから始めた。我々は他の実験で敗血症性血管炎時に臓器の中で肺が最も透過性が亢進することを報告しており(Ando, et al. Sci Rep. 2018)、肺グリコカリックスに着目しその傷害について解析を行った。まずウエスタンブロッティングでグリコカリックスのコア蛋白であるSyndecan-1の発現がLPS投与後も未治療敗血症性血管炎群と比較してリコンビナントトロンボモジュリン投与群では保たれていることがわかった。レクチン染色による血管内皮傷害の検討でもスコアリングし比較するとリコンビナントトロンボモジュリン投与群は未治療敗血症性血管炎群と比較して有意にグリコカリックスが傷害されずに保たれていることが分かり、リコンビナントトロンボモジュリンのグリコカリックス保護効果は定量的にも明らかであることがわかった。
現在、リコンビナントトロンボモジュリンを構成するD1, D2ドメインを各々Full lengthに含まれる量に合わせて投与し、電子顕微鏡試料、パラフィンブロックを作成。Shamマウス、未治療敗血症性血管炎モデルマウス、敗血症性血管炎モデルマウスにD1ドメイン, D2ドメイン、Full lengthを投与したものを比較検討している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2018年度は敗血症性血管炎モデルマウスに対するFull length リコンビナントトロンボモジュリンのグリコカリックス保護効果を定量的に解析することに時間を費やした。今後、リコンビナントトロンボモジュリンのD1, D2ドメインそれぞれの解析を進めていく。

今後の研究の推進方策

2018年度はFull lengthリコンビナントトロンボモジュリンの定量的なグリコカリックスの保護効果について解析した。次年度以降はFull lengthのリコンビナントトロンボモジュリン投与によるグリコカリックス保護効果がいずれのドメインの作用で起こるのか解析を行っていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Recombinant Thrombomodulin Attenuates Sepsis-induced Pulmonary Injury via Protection of Endothelial Glycocalyx Structure2018

    • 著者名/発表者名
      Hirohisa Yano, Kodai Suzuki
    • 学会等名
      American Thoracic Society
    • 国際学会

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公開日: 2019-12-27  

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