研究課題/領域番号 |
18K08918
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
永瀬 裕朗 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (80571968)
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研究分担者 |
森岡 一朗 日本大学, 医学部, 教授 (80437467)
篠原 正和 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (80437483)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 熱性けいれん / てんかん重積状態 / 急性脳症 / 炎症 / サイトカイン / GDF-15 |
研究成果の概要 |
小児救急において発熱に伴うけいれん重積(FSE),治療抵抗性FSE(fRSE)は頻度が高く,しばしば死亡・後遺症などの重篤な転帰とり急性脳症と診断されるが,病態解明と治療法の開発は喫緊の課題である.本研究で私たちはfRSEを呈した小児患者では,最終診断・転帰に関わらず炎症性サイトカインが発症24時間以内にピーク値をとり,その後減少すること,また敗血症などで優れた病勢,予後マーカーとして報告されている炎症関連蛋白GDF15はFSEにおいても著しく上昇し,発症12時間以内にピークアウトし,発症6時間以内の頂値が後遺症の有無と関連することを示した.
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自由記述の分野 |
小児神経学、小児神経救急集中治療学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
FSE, fRSEと炎症性サイトカインが関連することはこれまでにも報告されており,抗炎症治療が行われているが,発症24時間以内にはすでにピークアウトしていることが本研究で初めて明らかになった.さらに炎症関連蛋白であるGDF-15は発症12時間以内にピークアウトしていること,発症6時間以内の値が転帰と関連することも今回初めて明らかとなった.炎症のピークとなる時間が6-12時間であることが明らかになったことで,今後fRSEに対する抗炎症治療の有効性、ゴールデンタイムの解明につながる成果であると考えた。
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