研究課題
活動性心筋炎を基盤とした拡張型心筋症は難治性急性心不全を引き起こし、大部分の症例で人工心肺および心移植を必要とする。病態進展の主要な機序としてウイルス感染後自己免疫応答が想定されてきた。本検討では、この一連の免疫過程を網羅的にコントロールできる治療標的として転写因子インターフェロン制御因子 (IRF)ファミリー、特にIRF-3/7に注目した。野生株、IRF-3欠損、IRF-7欠損、およびIRF-3/7二重欠損マウスに、心筋炎惹起性ミオシンエピトープを投与することで自己免疫性心筋炎モデルを作成した。心臓病変の形態学的および免疫学的特性を比較し、IRF-3/7の心筋炎・心筋症進展に対する影響を検討した。加えて、IRF-3/7の免疫細胞特性に対する制御作用を検討した。
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循環器専門医
巻: 29 ページ: 104-107