研究課題/領域番号 |
18K08933
|
研究機関 | 秋田県立循環器・脳脊髄センター(研究所) |
研究代表者 |
國分 康平 秋田県立循環器・脳脊髄センター(研究所), 脳神経外科学研究部, 客員研究員 (90775727)
|
研究分担者 |
清水 宏明 秋田大学, 医学系研究科, 教授 (20506638)
高橋 和孝 秋田大学, 医学部附属病院, 講師 (60321999)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | multi-detach point coil / 脳動脈瘤塞栓術 / 塞栓用coil / 電気離脱式coil / 機械離脱式coil |
研究実績の概要 |
本研究では脳動脈瘤の瘤内塞栓術の際に有用な新たなcoilを開発することが目的である。現在国内で流通している塞栓用coilは離脱部位が1か所のみであり、離脱部位が複数設定されているcoilの開発は報告がほとんどない状況である。現在流通している塞栓用coilに新たにdetach systemを組み込むことを検討し、まずは2か所でcoilを離脱できるようなsystemを構築することを企図した。研究計画では、coilの離脱部位がステンレス鋼(SUS316)で作成されている電気式離脱コイルを用いることを想定したが、国内のcoilのメーカーと検討したところ、上記のようなcoilにさらにステンレス鋼で作成された離脱部位を追加することは技術的に難易度が高いと考えられ断念せざるを得なかった。そこで電気離脱式coilの種類を変更し、離脱部位がPVA(polyvinyl alcohol)で作成されている電気式離脱coilに新たに機械式離脱部位を組み込むことで、coilを2か所で離脱できるようにsystemを変更することとした。当初、機械式離脱部位のcostが無視できず断念せざるを得なかったが、現在流通している電気離脱式coilと機械離脱式coilを接続したところ、試作coilを作成することができた。課題となるのが上記systemを組み合わせた場合、電気離脱式coilが通電により離脱できるか否かであったが、作成した試作coilでの通電と離脱を確認することができた。順次試作coilを作成し血管モデルでの離脱試験を行ったところ問題なくcoilを離脱留置することができた。血管モデルでの検証は成功となったが、実際に臨床応用が可能か否かについての検証には至らずとなっている。
|