脳梗塞に対する血栓回収療法は有効性が証明され標準治療となった。一方、内科治療で認められない術後くも膜下出血(SAH)が散見されるようになった。本研究により、術後SAHは7.2%で発症し転帰良好と関連せず、術後SAHにはCT血管造影、穿刺-再開通時間が正に、血糖値、完全再開通が負に関連することが明らかとなった。また、年次経過でSAHを含む頭蓋内出血に有意な増減はなく、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行期は血栓回収療法施行数や転帰良好率は減少せず、COVID-19流行と術後SAHに関連を認めなかった。
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