研究課題/領域番号 |
18K08948
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
菅原 淳 岩手医科大学, 医学部, 助教 (90445114)
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研究分担者 |
藤原 俊朗 岩手医科大学, 医学部, 助教 (60405842)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 歩行分析 / 圧迫性脊髄症 / 携帯型精密歩行分析計 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、頸椎症もしくは頸椎後縦靱帯骨化症等の圧迫性脊髄症に対する減圧術の治療効果を、歩行を総合的かつ客観的に解析可能な携帯型精密歩行分析計 (MG-M1110)を用いて解析し、さらに、大脳の運動関連皮質における神経受容体機能の術後変化と比較することである。最終的には、圧迫性脊髄症に対する除圧術 の歩行機能改善効果の客観的証明と大脳へ与える影響を解明することを目指している。本年度は以下の二点を予定した。 1. 頸椎症または頸椎後縦靱帯骨化症による圧迫性脊髄症に対して徐圧術を施行する患者に、術前および術後三か月後に携帯型精密歩行分析計による歩行分析を 行い、従来行われているJOA scoreの評価も同時期に行う。 2. 術前および術後三か月に123I-iomazenil SPECTを行い、画像解析ソフトstatistical parametric mapping(SPM)あるいはthree-dimensional stereotactic surface projections(3D-SSP)を用いて客観的な評価を行うこと。1については、術前および術後三か月に携帯型精密歩行分析計による歩行分析やJOA scoreによる臨床評価が行えた症例は18例である。また、この分析に関しては、国内学会での発表を行い、現在、論文の執筆中である。2については、実際に術前および術後三か月に123I-iomazenil SPECTを行い、術前後の各脳循環代謝の変化の評価を行えたのは2例であり、圧迫性脊髄症に対する除圧術 の歩行機能改善効果の客観的証明と大脳へ与える影響を解明する評価は、次年度に向けて撮像と解析の流れは確立できたと考える。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
頸椎症または頸椎後縦靱帯骨化症による圧迫性脊髄症に対して徐圧術を施行する患者に、術前および術後三か月後に携帯型精密歩行分析計による歩行分析と従来 行われているJOA scoreの評価を実施した。 しかし、術前および術後三か月に123I-iomazenil SPECTを行い、術前後の各脳循環代謝の変化の評価を行うことが、特定臨床研究の申請の評価がまだ行われておらず、症例数が増えていない。
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今後の研究の推進方策 |
今後の方針としては、特定臨床研究の申請を速やかに行い評価してもらい、審査結果の判定をしてもらうことが優先。 その後に、術前および術後三か月に123I-iomazenil SPECTを行い、術前後の各脳循環代謝の変化の評価する症例数を増やしていく。
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次年度使用額が生じた理由 |
今特定臨床研究の申請がまだ行われておらず、術前および術後三か月に123I-iomazenil SPECTを行い、術前後の各脳循環代謝の変化の評価する症例数が増えていないので、SPECTのトレーサー代として使用ができなかった。今後の方針としては、特定臨床研究の申請を速やかに行い評価してもらい、審査結果の判定をしてもらうことが優先。 その後に、術前および術後三か月に123I-iomazenil SPECTを行うための、SPECTのトレーサー代として使用する予定である。
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