研究課題
基盤研究(C)
プロラクチンと成長ホルモンは血管内皮細胞に直接的間接的に作用し血管新生促進作用を有する一方で、Cathepsin Dやbone morphogenetic protein 1 (BMP-1)による蛋白分解的切断により様々な病態においてはvasoinhibinとして抗血管新生作用を有する。下垂体腺腫における血管新生についてこれらの分子を注目し解析を行った。
下垂体腫瘍
機能性下垂体腺腫、特に成長ホルモン(GH)や副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)産生下垂体腺腫、さらには悪性度が極めて高く生命予後が不良である下垂体癌に対する薬物治療はいまだ困難である。下垂体腺腫においても腺腫への血流は重要であり、血管形成の機序の解明が病態を明らかにしその治療につながると考えられる。この観点より、本研究では、下垂体腺腫における血管構築に焦点をあて、血管構築に関する新規の分子の役割と発現を検討し、血管構築に関する新規の分子の制御を通じた、新規治療法の確立を探求した。