研究課題
基盤研究(C)
ペリオスチンは頚動脈プラークに強く発現していた。ペリオスチンの発現はコラーゲン分布と一致しており、プラークの構成や線維化に寄与していると考えられる。ペリオスチンの発現を抑制することで、プラークの形成・増大を抑制できる可能性が示唆された。ペリオスチンは神経膠腫や髄膜腫の間質に発現しており、悪性度が高いほど、ペリオスチンの発現も強かった。ペリオスチンは神経膠腫と髄膜腫の悪性化にも関与している可能性が示唆された。
脳神経外科
脳梗塞は高齢化社会での介護が必要な疾患として社会問題となっている。近年、頚動脈狭窄症による脳梗塞が増加している。本研究により、ペリオスチンが頚動脈狭窄病変の形成・増大に関与している可能性が示唆された。また、ペリオスチンは、ある種の脳腫瘍の悪性化にも関与している可能性がある。ペリオスチンの機能を解明することで、脳梗塞や脳腫瘍の治療戦略の発展に役立つと期待できる。