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2018 年度 実施状況報告書

脊髄損傷に対する骨髄間葉系幹細胞移植による、上位中枢神経における可塑性亢進の解析

研究課題

研究課題/領域番号 18K08975
研究機関札幌医科大学

研究代表者

岡 真一  札幌医科大学, その他部局等, 講師 (70789453)

研究分担者 本望 修  札幌医科大学, 医学部, 教授 (90285007)
佐々木 祐典  札幌医科大学, 医学部, 講師 (20538136)
佐々木 優子  札幌医科大学, 医学部, 助教 (80631142)
中崎 公仁  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (70722461) [辞退]
鈴木 淳平  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (00572596)
長濱 宏史  札幌医科大学, 医学部, 研究員 (20725676)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード脳コネクトーム解析 / 脊髄損傷 / mesenchymal stem cells
研究実績の概要

ラット脊髄損傷モデルに対して骨髄間葉系幹細胞(MSC)の経静脈投与することによって、中枢神経系にどのような神経回路の再構築(plasticity)が生じるかを検証するため、ラット胸髄Th9レベルの脊髄損傷モデルを作成し、動物用MRIでの撮像条件の最適化を検討した。8-9週齢のSDラットを購入し、ラット用脊髄損傷作成装置(IH-0400 Impactor; PSI社製)を用いて、安定した損傷部位を作成できることを確認した。その後、動物実験用高磁場MRI装置にて、脳、脊髄おける各種プロトコール(T1、T2、DTI等)での撮像を行い、撮像条件の調整を行い最適な撮像条件の検討を行った。撮像データの解析、特にDTIデータの解析を目的としてパーソナルコンピューターを別途購入し、専用のアプリケーションにて解析を実施した。
臨床においては、これまで当院にMSC治療を目的として入院した全ての脊髄損傷症例の脳、脊髄のMRIデータを検証し、入院時、投与直前、投与1ヶ月後、投与3ヶ月後、投与6ヶ月後の時点でのデータ解析を実施した。特に脳DTIデータを用いたコネクトーム解析では、標準化の方法、使用する脳atlasの選択、ROI間の接続強度の閾値設定など、症例間でばらつきのない均一な解析を実施するためのパラメータの設定を検討している。さらに、T1、T2などを用いて大脳皮質厚や体積などの構造学的なデータ解析も同時に実施し、コネクトーム解析で得られた結果との比較も実施している。また、脊髄MRIでのDTIでは、定量的な解析を目的に各種解析パラメータの検討を実施している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

動物実験モデルにおける脳コネクトーム解析は、撮像条件によってはばらつきが生じる可能性があることから、撮像条件については、よく検討する必要があろうかと思われる。実際に撮像データを用いてのコネクトーム解析とその結果をフィードバックして撮像条件の検討を実施している。これまでのところ、概ね予定通りに動物実験モデルでの研究は進展している。
臨床MRIデータを用いた解析も並行し、解析条件の検討を行っているが、こちらも概ね予定通り進展している。

今後の研究の推進方策

動物実験モデルにおいて、MRI撮像条件の一定のプロトコール作成が終了した後、引き続いて、ラット脊髄損傷モデルに対する骨髄間葉系幹細胞(MSC)の移植実験を実施し、同一プロトコールでのMRIデータ収集を行う予定である。
臨床例においては、新たな脊髄損傷患者のデータを加えながら、コネクトーム解析、構造的解析を実施し、データの収集を行う予定である。
また、これらのデータの集積を行い、移植前後での変化の有無、変化している部位の特定、神経機能障害の変化との相関等、さらに多角的に検証を進めていく予定である。

次年度使用額が生じた理由

当該年度は、海外への学会出席が行えなかったこと、購入したコンピューター等の支出が予定以上に低く抑えることができたことが挙げられます。
次年度では、MRIデータの解析を目的とした、より処理能力の優れたコンピュータの導入や海外の学会への出席を検討しています。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 脊髄損傷患者に対する自家培養骨髄間葉系幹細胞(MSC)の静脈投与におけるDTI-MRI を用いた脊髄・脳 plasticity 解析2018

    • 著者名/発表者名
      岡真一
    • 学会等名
      日本整形外科基礎学術集会

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公開日: 2019-12-27  

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