頸動脈高度石灰化プラークにおいて、ANGPTL4発現増強はFGFR2発現抑制とともに、主に血管新生抑制作用に関連して惹起されたものと推察され、またANGPTL4はTargetScan algorithmにてhsa-miR-4530, hsa-miR-133b のtarget geneの可能性があり、miRNAレベルでもこれらのmiRNA抑制によりANGPTL4作用が増強され、血管新生が抑制される方向で調整されていることが示唆された。また、頚動脈粥腫高石灰化群と低石灰化群の全エクソーム解析によりゲノム変異の特徴を比較検討し、血管石灰化に関与する遺伝子の一塩基多型の差異を認めた。
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