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2021 年度 研究成果報告書

脳虚血再灌流障害におけるATMキナーゼ経路の役割解明と新たな脳梗塞治療への応用

研究課題

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研究課題/領域番号 18K08994
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56010:脳神経外科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

細田 弘吉  神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (90403261)

研究分担者 篠山 隆司  神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (10379399)
甲村 英二  神戸大学, 医学研究科, 名誉教授 (30225388)
篠原 正和  神戸大学, 医学研究科, 准教授 (80437483)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2022-03-31
キーワード脳虚血 / メタボロミクス / ペントースリン酸 / 熱ショック蛋白 / 虚血再灌流障害
研究成果の概要

ラット中大脳動脈閉塞モデルを用いて脳虚血再灌流→heat shock protein 27 (HSP27)リン酸化亢進→G6PD活性亢進を確認し,ATMキナーゼによるHSP27リン酸化を介して活性酸素種に対処するという内因性抗酸化システムの存在が示された.次に,HSP27誘導薬のGGAをratに脳室内投与し虚血再灌流モデルを作成し神経保護作用を調べた.GGAの投与は虚血のみよりもHSP27リン酸化やG6PD活性を増加させ酸化ストレスの指標となるカルボニル化蛋白及び脳梗塞体積を有意に減少させた.GGAが虚血再灌流障害治療に応用できる可能性が示唆された.

自由記述の分野

脳神経外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

申請者らはオミクス手法による包括的解析により,脳虚血再灌流時のATMKからHSP27リン酸化を介したG6PD活性化という内因性抗酸化機構とMAPK経路の亢進を見い出した.オミクスによる脳虚血再灌流障害の包括的解析に基づいて特定したATMKの下流経路を新たな脳梗塞治療の標的としたことが本研究の特色であり,この点に着目した研究は国際的に見てもほとんど行われていないのが現状である.ATMKの下流経路は短期的ならびに長期的に神経組織に影響を与えるため脳梗塞治療の時間軸を広げる可能性がある点も重要である.

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公開日: 2023-01-30  

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