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2020 年度 研究成果報告書

iPS細胞作製技術を用いた人工骨肉腫幹細胞の樹立と機能解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K09031
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関神戸大学

研究代表者

河本 旭哉  神戸大学, 医学研究科, 特命講師 (30420558)

研究分担者 原 仁美  神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (40437489)
深瀬 直政  神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (60579324)
秋末 敏宏  神戸大学, 保健学研究科, 教授 (90379363)
青井 貴之  神戸大学, 科学技術イノベーション研究科, 教授 (00546997)
川上 洋平  神戸大学, 医学研究科, 医学研究員 (50626570)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード骨肉腫 / がん幹細胞 / iPS細胞
研究成果の概要

希少がんである骨肉腫細胞からiPS細胞作製技術を応用して幹細胞の性質を併せ持つ骨肉腫幹細胞を作製し,その性質について検討を行った.
骨肉腫細胞株MG-63にOCT3/4・KLF4・SOX2を遺伝子導入することで,骨肉腫とがん幹細胞の特性を持つ細胞の作製に成功した.同細胞は,幹細胞マーカーの発現上昇、細胞増殖能低下、薬剤耐性能・細胞遊走能・骨形成能の増強を認め,In vivoでの腫瘍形成能増強と腫瘍組織内の悪性度上昇を認めた。本研究によって,骨肉腫細胞に特定因子を導入することでがん幹細胞の特性を獲得し得ることが明らかとなり,骨肉腫の新たな病態理解や治療標的分子の同定,新規治療開発が期待される.

自由記述の分野

骨軟部悪性腫瘍

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は,希少かつ治療困難な骨肉腫において,iPS細胞作製に用いられる技術を応用することで骨肉腫幹細胞を得ることに成功した初めての研究である.この成功によって骨肉腫においてもがん幹細胞研究を遂行することが可能となる革新的な成果であり,学術的意義が非常に高い.また得られた細胞の特性を解析することは,骨肉腫における幹細胞の機能を解明することに繋がり,骨肉腫の新たな病態理解や治療標的分子の同定とそれらに基づく新規治療開発を行うことが期待出来る。とくに新規治療開発は限られた治療法しか存在しない骨肉腫の臨床において,非常に有用な成果であり,社会的意義も非常に高いものである.

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公開日: 2022-01-27  

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