骨膜分泌性因子Osteocrin(OSTN)のKOマウスでは皮質骨だけでなく海綿骨量の減少も認めたが、この表現型は骨膜の異常のみで説明できない。本研究では、細胞性経路と血行性経路の二つの可能性について検証した。本研究からOSTNは血行性経路により骨細胞分化を促進している可能性が高いことがわかった。OSTNは全てのナトリウム利尿ペプチドのクリアランス受容体NPR3にのみ結合し、NPR3によるCNPの分解を抑制すると考えられる。骨膜初代培養細胞を用いてCNPシグナルが骨分化を促進することを本研究で明らかにした。また、血行性経路を裏付ける骨膜血管についてwhole-mount染色により明らかにした。
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