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2020 年度 研究成果報告書

OSTNが仲介する骨膜依存的な海綿骨形成機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K09050
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関国立研究開発法人国立循環器病研究センター

研究代表者

高野 晴子  国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 上級研究員 (40532891)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード骨膜 / 骨形成 / 骨芽細胞 / ナトリウム利尿ペプチド / Osteocrin / CNP / 海綿骨 / 間葉系幹細胞
研究成果の概要

骨膜分泌性因子Osteocrin(OSTN)のKOマウスでは皮質骨だけでなく海綿骨量の減少も認めたが、この表現型は骨膜の異常のみで説明できない。本研究では、細胞性経路と血行性経路の二つの可能性について検証した。本研究からOSTNは血行性経路により骨細胞分化を促進している可能性が高いことがわかった。OSTNは全てのナトリウム利尿ペプチドのクリアランス受容体NPR3にのみ結合し、NPR3によるCNPの分解を抑制すると考えられる。骨膜初代培養細胞を用いてCNPシグナルが骨分化を促進することを本研究で明らかにした。また、血行性経路を裏付ける骨膜血管についてwhole-mount染色により明らかにした。

自由記述の分野

細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

CNP経路は軟骨マトリックス合成を促進するために、軟骨の増殖肥大化を促進するが、骨組織そのものに対するCNPの作用を解析した論文は数報しかない。またCNPトランスジェニックマウスの骨代謝が促進しているという報告があるが、その機序は分かっていない。合成CNPの軟骨無形成症への応用に向けた臨床試験も想定されることから、CNPの骨に対する生理作用の解明は喫緊の課題である。以上のことから、本研究で明らかになったCNPの骨細胞分化促進効果は学術的にも臨床医学的にも有用である。

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公開日: 2022-01-27  

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