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2018 年度 実施状況報告書

オステオカルシンノックアウトマウスを用いた骨および糖代謝制御の解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K09070
研究機関長崎大学

研究代表者

森石 武史  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (20380983)

研究分担者 宮崎 敏博  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (10174161)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードマイクロCT / 骨形態計測 / 骨形成 / 骨吸収
研究実績の概要

成熟骨芽細胞から産生される非コラーゲン性蛋白であるオステオカルシン(osteocalcin : OC)は、ビタミンK存在下でGla化され、このGla残基を介してリン酸カルシウム結晶と結合し骨基質石灰化に関与すると考えられている。近年、Karsentyらにより作製されたOC KOマウスでは、骨形成が亢進、骨量および骨強度が増加、体重増加と耐糖能異常をきたし、精巣でのテストステロン産生低下によりオスの生殖能が低下すると報告されている。平成30年度は、これまでのOCが骨形成を抑制するという報告について検証を行うため、我々が作製したOC KOマウスについて、14, 24, 36週齢の野生型マウス、OC KOマウスで血清P1NP、CTXを測定、real-time RT-PCRで長管骨における骨芽細胞分化マーカー遺伝子発現を検討した。大腿骨の海綿骨および皮質骨のマイクロCT解析・骨形態計測を行った。その結果、OC KOマウスは、海綿骨骨量・皮質骨厚・骨形成・骨吸収について、野生型マウスと差を認めなかった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

最も時間のかかる時系列を追った野生型マウスおよびOC KIOマウスのサンプル採取が順調に進んでおり、学内共同利用であるマイクロCTの撮影および解析を集中的に行うことによって、骨に関する定量的な表現型解析を行うことが出来た。

今後の研究の推進方策

OC KOマウスの骨質、コラーゲン線維・アパタイト結晶(BAp)配向性、c軸結晶サイズ、骨強度について詳細な解析を行う予定で、具体的には大腿骨サンプルを用いて3点曲げ試験を行い、AFM-ラマン顕微分光システム(Nanofinder HE)による骨質解析、微小領域X線回折装置(R-axis BQ: Rigaku)によるBAp-c軸の配向性およびc軸方向の結晶サイズ解析等を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

平成30年度は形態解析が主であり、これまで使用していた試薬や物品も利用出来たため、次年度使用額が生じた。平成31年度の解析において、樹脂包埋用の試薬の購入に用いる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] オステオカルシンはアパタイト結晶のコラーゲン線維に沿った配向に必須であり、長軸方向の骨強度を維持する2018

    • 著者名/発表者名
      森石 武史、小笹 良輔、中野 貴由、宮崎 敏博、小守 壽文
    • 学会等名
      第36回日本骨代謝学会学術集会

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公開日: 2019-12-27  

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