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2020 年度 研究成果報告書

オステオカルシンノックアウトマウスを用いた骨および糖代謝制御の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K09070
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関長崎大学

研究代表者

森石 武史  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 助教 (20380983)

研究分担者 宮崎 敏博  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (10174161)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードオステオカルシン / 骨形成 / ホルモン / 糖代謝 / テストステロン産生 / 筋量
研究成果の概要

オステオカルシン(Ocn)は骨芽細胞により産生され、骨形成を抑制し、インスリン分泌、テストステロン産生、筋重量を調節するホルモンだと報告されている。本研究でBglap、Bglap2領域を欠損させたOcn KOマウスを作出し解析すると、骨量、骨質、糖代謝、テストステロン産生、筋量は正常であり、骨長軸方向に対するコラーゲン線維の配向、アパタイトの結晶サイズも正常であったが、コラーゲンに対するアパタイトの配向が乱れており、骨長軸方向のヤング率が低下していた。すなわち、Ocnはアパタイトのコラーゲン線維に沿った配向と長軸方向の骨強度維持に必須であり、ホルモンの機能は無いと考えられた。

自由記述の分野

細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまでKarsentyらのOcn KOマウスの解析より、Ocnは骨形成を抑制し、ホルモンとして糖代謝やテストステロン産生、筋量を調節することが報告されているが、新たなOcn KOマウスによる再現は無く、多くの臨床研究で非Gla化Ocnと糖代謝との関係について意見が分かれている。本研究成果では、Ocnのホルモン作用の再現性は得られなかったが、Ocnはアパタイトのコラーゲン線維に沿った配向に必須で、長軸方向の骨強度に関与することが新たに明らかとなった。同時期に発表されたWilliamsらのOcn KOマウスも骨形成・糖代謝は正常であり、今後、再現性やアパタイト配向の解析が進むことに期待する。

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公開日: 2022-01-27  

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