研究実績の概要 |
昨年度から継続している実験として、血清を採取してLC/MS/MSにより血中25(OH)D3濃度を測定した。通常食を与えた若齢(18週齢))のメスマウスでは、1週目、2週目、4週目と測定したところ、濃度依存性に血清25(OH)D3濃度が上昇する傾向を認めた。すなわち、1週目でコントロールでは約20 ng/mL, 6.5 nmnol/day (100 IU)では約80 ng/mL, 65 nmnol/day では約120 ng/mL、2週目でコントロールでは約18 ng/mL, 6.5 nmnol/dayでは約40 ng/mL, 65 nmnol/dayでは約60 ng/mL、4週目でコントロールでは約18 ng/mL, 6.5 nmnol/dayでは約38 ng/mL, 65 nmnol/dayでは約85 ng/mLであった。通常食を与えた高齢(96週齢)のメスマウスでは、1週目、2週目における6.5 nmnol/dayの値が異常に高値を示した(600 ng/mL)。ビタミンD欠乏食を与えた高齢(96週齢)のメスマウスでは、同様に1週目、2週目、4週目と測定したところ、濃度依存性に血清25(OH)D3濃度が上昇する傾向を認めた。すなわち、1週目でコントロールでは約0 ng/mL, 6.5 nmnol/dayでは約300 ng/mL, 65 nmnol/dayでは約700 ng/mL、2週目でコントロールでは約20 ng/mL, 6.5 nmnol/dayでは約300 ng/mL, 65 nmnol/dayでは約600 ng/mL、4週目でコントロールでは10 ng/mL, 6.5 nmnol/dayでは約80 ng/mL, 65 nmnol/dayでは約180 ng/mLであった。4週目のみ極端に濃度が低下していた。以上を踏まえると、かなりばらつきのあるデータとなっていた。
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