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2023 年度 研究成果報告書

早期変形性膝関節症の病態解析:半月板逸脱・骨棘・ヒアルロン分解の病態とその関連

研究課題

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研究課題/領域番号 18K09082
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

石島 旨章  順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (70365576)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード変形性膝関節症 / 半月板逸脱 / 骨棘 / HYBID / ヒアルロン酸 / MRI / 軟骨 / ロコモティブシンドローム
研究成果の概要

変形性膝関節症(膝OA) の病態解析を行い、大規模コホート研究のデータを用いて、内側半月板逸脱(MME)と関連する膝OA病変は、骨棘の軟骨成分を含む脛骨骨棘であることを示した。膝OAでは半月板は前方にも逸脱し、脛骨前方の骨棘と関連すること、そしてMME拡大は脛骨骨棘拡大と関連することも示した。また、骨棘の軟骨成分の骨棘細胞は、CD105とCD166陽性間葉系幹細胞を多く含み、IL-6にて増殖が抑制されることも示した。また、新規ヒアルロン酸(HA)分解酵素HYBIDは、膝OAの関節軟骨と滑膜にて発現亢進し、HA分解活性を有し、膝OA関節軟骨細胞ではIL-6により発現亢進することを明らかにした。

自由記述の分野

変形性膝関節症、膝関節外科、骨軟骨代謝、骨粗鬆症

研究成果の学術的意義や社会的意義

変形性膝関節症(膝OA)には疾患修飾型治療法は存在せず、病態の更なる解明が急務である。
本研究では、①膝関節の立位単純X線とMRIを備えた国内最大の本学の高齢者住民コホート研究(文京ヘルススタディー:BHS)のデータを用いて、早期から出現し膝OAに重要な役割を担う半月板逸脱(MME)の病態と、②関節軟骨の変性と破壊に深く関与する新規ヒアルロン酸分解酵素・HYBIDとアグリカン分解に関わるADAMTSの機能解析、③MME発生と密接に関連する骨棘の発生機序の解明を進めた。本研究は膝OAの病態解明に確実な一歩となり、膝OAの病態に則した早期診断・早期治療の実現に向けて、社会的意義は大きいと考える。

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公開日: 2025-01-30  

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