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2022 年度 研究成果報告書

変形性膝関節症の滑膜炎の機序解明と制御

研究課題

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研究課題/領域番号 18K09083
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

金子 晴香  順天堂大学, 医学部, 准教授 (50445516)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード変形性膝関節症 / 滑膜 / 骨棘 / パールカン / プロテオグリカン / 軟骨下骨 / TGF-β / Smad2
研究成果の概要

変形性膝関節症(膝OA)の治療法の開発には,疾患の多岐にわたる分子レベルの病態の理解を進めることが重要である.早期膝OAにおいて,滑膜炎や半月板逸脱に係わる骨棘は,その疾患の発症や進行において,重要な病態であることが明らかになってきた.そこで,滑膜を介して内軟骨性骨化と同様の過程を経て骨棘と成ることからも密接に関連している滑膜炎と骨棘に注目して研究を行った.本研究において,軟骨や滑膜の細胞外基質に存在するヘパラン硫酸プロテオグリカンであり,軟骨分化にも必須であるパールカンが欠損すると早期膝OAの骨棘形成を阻害し,滑膜炎を促進することを明らかにした.

自由記述の分野

整形外科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

健康寿命の延伸や介護にかかる医療経済的問題のため,ロコモティブシンドロームの代表疾患である変形性膝関節症(膝OA)の疾患修飾型治療薬の開発は必須であるが未だ開発されていない.本研究の成果は,早期膝OAにおける臨床上の病態進行に係わる重要な因子である滑膜炎および骨棘に焦点をあて,パールカンという関連因子を同定した.このことは,滑膜や骨棘を治療ターゲットとした早期膝OAに対する疾患修飾型治療薬の開発の一助となることが期待される.

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公開日: 2024-01-30  

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