研究課題/領域番号 |
18K09103
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
冨田 哲也 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座准教授 (30283766)
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研究分担者 |
中神 啓徳 大阪大学, 医学系研究科, 寄附講座教授 (20325369)
二井 数馬 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (30588380)
吉川 秀樹 大阪大学, 医学系研究科, 理事・副学長 (60191558)
岡田 随象 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (70727411)
玉城 雅史 大阪大学, キャンパスライフ健康支援センター, 助教 (90837535)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 脊椎関節炎 / HLA / B-27 / IL-17A / 療法 / 強直性脊椎炎 / ワクチン |
研究成果の概要 |
本課題において我々はIL17Aに対するワクチンを開発し、ラットの関節炎モデルにおいてその抗体価測定と治療効果について検討を行った。ワクチンは2週間おきに3回投与を行い、その後数日おきに関節炎スコアと関節の腫脹を測定した。その結果、ワクチンによってIL17Aに対する抗体が誘導されていることが確認され、関節の腫脹は対照群と比較して有意に抑制され、末梢関節、体軸関節とも画像的、病理学的にも関節破壊が抑制されていた。ワクチンによる組織障害など毒性は認められなかった。今回の検討において、IL17Aをターゲットとしたワクチンは強直性脊椎炎を抑制できる治療オプションになりうる可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
整形外科、脊椎関節炎
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
強直性脊椎炎は10-20代に発症し、炎症性背部痛のため就学・就労に大きな支障が生じる。治療として生物学的製剤が使用され、その有効性が高いが、高価であり、頻回の投与が必要である。我々が本研究課題で開発したIL-17A治療ワクチンは疾患モデルではその有効性、安全性が確認できた。今後実用化されれば安価であり、投与回数も半減できることから、同疾患で苦しむ患者には学術的また経済的にもその社会的意義は大きいと考えられる。
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