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2021 年度 実施状況報告書

DcR3が制御するシグナル分子を標的とした関節リウマチ新治療の検討

研究課題

研究課題/領域番号 18K09106
研究機関神戸大学

研究代表者

三浦 靖史  神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (60346244)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワード関節リウマチ / 滑膜線維芽細胞
研究実績の概要

本研究の目的は、TL1AとDR3、LIGHTとHVEM・BTLA、FasLとFASの3つのTNF/TNFレセプターシグナル伝達経路に共通したデコイ受容体として機能し、同時にリガンド作用も有するヒトに特異的なTNFデコイレセプターDecoy receptor3(DcR3)をシグナル制御のコア分子として捉えた、関節リウマチ(RA)滑膜細胞のアポトーシス誘導・増殖抑制を介した、既存の分子標的治療と異なる免疫抑制による副作用を伴わない新しいRA治療法の標的分子確立に関する基礎的検討を行うことである。
当期間中に、DR3により発現が制御される遺伝子群に関する解析を継続して行った。
また、FasLがRA滑膜線維芽細胞において多様な遺伝子の発現を制御していることを明らかにした成果は、科学雑誌Experimental and Therapeutic Medicineに論文が「Expression profiling of genes in rheumatoid fibroblast-like synoviocytes regulated by Fas ligand using cDNA microarray analysis」のタイトルで2021年7月5日に掲載された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症の流行のため、人工関節手術数が減少しリウマチ滑膜組織の供給が減少していること、また、段階的に緩和されつつあるがが施設での研究活動制限が継続していること、また、国際学会への出席が引き続き困難であることから、研究活動が全般に制限されている。そのため、RA滑膜線維芽細胞において発現制御される遺伝子のリガンドの相違による誘導遺伝子の相違の解析を中心に行っているが、当初の予定より遅れ気味に進展していると考えている。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルス感染症流行が継続しているため先行きに不透明な点もあるが、引き続き、遺伝子解析を進め、研究計画に従い、インターロイキン-12B(IL-12B)、トリプトファンヒドロキシラーゼ1(TPH-1)、 centrosomal protein 70 kDa(Cep70)、Cadherin-2(CDH2)に次ぐ関節リウマチの病態形成に関与する候補遺伝子について検討する。

次年度使用額が生じた理由

理由:新型コロナウイルス感染症流行のため、海外出張が不可能となり当初発表予定であった国際学会に演題応募を行うことができなかったため。

令和4年度に次年度使用分について使用を完了する予定である。また、本年度、再度、関連する領域の国際学会への演題応募を行う予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Expression profiling of genes in rheumatoid fibroblast-like synoviocytes regulated by Fas ligand via cDNA microarray analysis2021

    • 著者名/発表者名
      Fukuda K, Miura Y, Maeda T, Hayashi S, Matsumoto T, Kuroda R
    • 雑誌名

      Exp Ther Med

      巻: 22 ページ: 1000

    • DOI

      10.3892/etm.2021.10432

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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