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2020 年度 研究成果報告書

運動負荷による骨形態変化の分子調整機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 18K09126
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関産業医科大学

研究代表者

目貫 邦隆  産業医科大学, 医学部, 非常勤医師 (00609216)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワードTRPVチャネル / DXA法 / マイクロCT / 初代骨髄細胞培養
研究成果の概要

TRPV1およびTRPV4の二重ノックアウト(DKO)マウスにおける骨形態計測、初代骨髄細胞培養を行い、DKOマウスの骨代謝動態を解析した。DKOマウスの大腿骨では骨密度が上昇し、骨幹部の骨皮質の肥厚を認めた。脛骨でも骨量、類骨面、骨芽細胞面の増加に加えて破骨細胞面の減少を認めた。初代骨髄細胞培養でもALP-positive CFU-fコロニーの割合がDKOは高値な一方、TRACP-positive multinucleated cellsの数はDKOで低値であった。DKOマウスでは破骨細胞系の分化・活動性の抑制に加え、骨芽細胞系の分化・活動性の亢進により骨量が増加している事が示唆された。

自由記述の分野

骨形態計測と骨代謝

研究成果の学術的意義や社会的意義

近年骨粗鬆症が健康寿命を障害すると認識され骨粗鬆症の発症機序に基づいた新規治療薬が開発されている。非選択的陽イオンチャネルであるTRPV1およびTRPV4チャネルは破骨細胞と骨芽細胞に発現しこれらの分化に関与するが、TRPV1 KOやTRPV4 KOに加えて二重ノックアウト(DKO)マウスを用いて骨吸収系の抑制と骨形成系の亢進が同時に起こることを明らかにした。既存の治療薬のような骨吸収系の抑制や骨形成系の促進のみの薬剤と比較して、より強力な骨粗鬆症治療が可能となる新規創薬につながる研究で、意義のある研究であると考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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