TRPV1およびTRPV4の二重ノックアウト(DKO)マウスにおける骨形態計測、初代骨髄細胞培養を行い、DKOマウスの骨代謝動態を解析した。DKOマウスの大腿骨では骨密度が上昇し、骨幹部の骨皮質の肥厚を認めた。脛骨でも骨量、類骨面、骨芽細胞面の増加に加えて破骨細胞面の減少を認めた。初代骨髄細胞培養でもALP-positive CFU-fコロニーの割合がDKOは高値な一方、TRACP-positive multinucleated cellsの数はDKOで低値であった。DKOマウスでは破骨細胞系の分化・活動性の抑制に加え、骨芽細胞系の分化・活動性の亢進により骨量が増加している事が示唆された。
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