研究課題
基盤研究(C)
本研究においてはMM eplet数の多寡のみでは移植腎予後に明らかな影響を認められず、その理由としては十分な症例数が集まらなかったこと、観察期間が十分でなかったこと、両施設ともに免疫抑制プロトコールが年代によって変遷しており同じ条件での比較ができていないことにあると思われた。また、日本人という比較的HLA多様性の少ない国民ではMM eplet数の多様性も少なく、これのみで差が出づらい可能性も考えられた。今後は、諸家の報告によるMM eplet数のリスク評価を元にしてCAMRのリスク階層化を行い、それに従った免疫抑制プロトコールの使い分けを行い、前向き研究を立ち上げるべく研究の準備を行っている。
腎移植
さらなる研究により、HLA構造解析に依拠した慢性拒絶反応リスク階層化により、患者個人個人の適正な免疫抑制プロトコールを適用し、副作用なく長期の生着を目指すことが可能になると思われる。