• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実績報告書

男性ホルモン補充に起因する虚血性心血管疾患に対する生体内NO量制御の有用性の検証

研究課題

研究課題/領域番号 18K09141
研究機関金城学院大学

研究代表者

坂梨 まゆ子  金城学院大学, 薬学部, 准教授 (80363662)

研究分担者 松崎 俊博  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50244330) [辞退]
筒井 正人  琉球大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (70309962) [辞退]
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワードテストステロン / NOx / 硝酸塩
研究実績の概要

2023年度は、NO合成酵素完全欠損マウスの心筋梗塞発症モデルの両側精巣摘除した群(ORX)と、同マウスに徐放性テストステロンチューブを植え込んだ群(ORX+テストステロン)の心筋を用いて、2022年度までに検討できていなかった慢性炎症関連物質のmRNA発現を比較検討した。NO合成酵素完全欠損マウスを用いた心筋梗塞発症モデルのORX群では、ORX+テストステロン群に比して、IL-6Rα発現が有意に低下していた。IL-6は、心筋梗塞時に発現が増加することが知られている。IL-6αはIL-6の受容体であることから、ORX群でのIL-6Rα発現低下が、IL-6産生の減少に起因するものなのか、あるいは逆にIL-6産生増加に起因するダウンレギュレーションの結果によるものなのかという疑問が生じた。そこでIL-6の産生誘導を惹起するMCP-1についても同様に検討したところ、ORX群では、ORX+テストステロン群に比して、MCP-1発現の有意な低下を認めた。この結果はIL-6Rαの結果と同様の傾向であったことから、ORX群におけるIL-6Rα発現低下は、IL-6産生低下によるものと考えられた。一方、アンジオテンシンⅡは、心筋梗塞の発症原因である動脈硬化を促進することが知られている。そこで、アンジオテンシンⅡの産生を担うACE(アンジオテンシン変換酵素)の発現についても同様に検討したところ、ORX群ではORX+テストステロン群に比して、ACE発現が有意に低下していた。この結果からORX群では、ORX+テストステロン群に比してアンジオテンシンⅡの産生が低下しており、動脈硬化の進展抑制により、心筋梗塞の発症が抑制されている可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] NO合成酵素完全欠損下におけるテストステロンの有害な心血管作用2023

    • 著者名/発表者名
      比嘉章太郎、坂梨まゆ子、山下弘高、平良雄司、下川宏明、古川浩二郎、筒井正人
    • 学会等名
      第76回日本薬理学会西南部会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi