研究課題/領域番号 |
18K09148
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
淡路 健雄 埼玉医科大学, 医学部, 准教授 (60297546)
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研究分担者 |
田丸 文信 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (70337541)
梶原 健 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (80286103)
平澤 明 京都大学, 薬学研究科, 准教授 (70242633)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 長鎖不飽和脂肪酸 / 長鎖不飽和脂肪酸受容体 / 精子 / αリノレン酸 |
研究成果の概要 |
本研究においては、長鎖不飽和脂肪酸受容体であるGPR120が、精子の機能発現にどのような役割を持つか検討した。 これまでの報告では、GPR120が機能している可能性が示唆されていた。しかしながら本研究において,1)GPR120/FFAR4機能解析に有用な優れたウサギ抗GPR120抗体が作成できた。2)マウスの成熟精子においては蛋白レベルで明確な発現は認められなかった。3)シングルセルRNAseqを行った公開データの再解析の結果では低発現ながら精子にmRNAが存在する可能性が示された。GPR12の低濃度転写物が生理学的に有意であるか、蛋白まで翻訳されているかを今後検討する必要があると考えられた。
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自由記述の分野 |
薬理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
男性不妊治療において凍結保存精子の利用拡大が想定される。しかし、凍結保存による妊娠成立や受精率の低下がヒトにおいては臨床上の問題となっている。これを改善するため精子凍結法や融解法の改善など精子機能の維持を目的とした研究がなされてきたが、低下した精子運動性や受精能を薬物で改善させる研究は稀である。 本研究では、精子運動機能改善効果があると報告されるオメガ3不飽和脂肪酸の精子機能改善のメカニズムをその受容体であるGPR120から解明しようとする独創性が高い研究であり、付随して抗体作成が困難であるGPR120研究及びオメガ3長鎖不飽和脂肪酸の研究に有用な特異抗体を作成することができた。
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