研究課題/領域番号 |
18K09152
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
古田 昭 東京慈恵会医科大学, 医学部, 准教授 (90349613)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 間質性膀胱炎 / 膀胱痛症候群 / 細菌叢 |
研究実績の概要 |
2018年度は間質性膀胱炎患者の尿・膀胱生検組織を用いたメタ16S細菌叢解析と拡大尿・組織細菌培養を施行した。現在までに、尿中16S細菌叢解析は対照群17例、間質性膀胱炎群23例、膀胱痛症候群18例に施行し、その中で統計学的に有意差のつく細菌(目レベル)を解析中である。また、拡大尿培養(通常尿を1000倍に濃縮)は対照群22例、間質性膀胱炎群22例、膀胱痛症候群12例に施行し、間質性膀胱炎群で多い菌をDNAシーケンスで同定中である。また、間質性膀胱炎患者より分離培養した細菌は保管し、来年度以降で無菌マウスへ接種し、間質性膀胱炎モデルの作成とD-マンノースの有用性に検討に用いる予定である。一方、少数例ではあるが、膀胱生検組織を用いた16S細菌叢解析においても膀胱内細菌叢を確認出来ている。膀胱生検組織を用いた拡大培養に関しても、現在進行中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
2018年度は来年度の予算より70万円を前倒しして、対照群、間質性膀胱炎、膀胱痛症候群の尿・膀胱生検組織を用いたメタ16S細菌叢解析と拡大尿・組織細菌培養を施行できた。その結果、尿中16S細菌叢解析は対照群17例、間質性膀胱炎群23例、膀胱痛症候群18例に施行した。また、拡大尿培養は対照群22例、間質性膀胱炎群22例、膀胱痛症候群12例に施行できた。
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今後の研究の推進方策 |
症例数をさらに増やしていくと同時に、間質性膀胱炎患者より分離培養された細菌を無菌マウスの膀胱へ接種し、間質性膀胱炎モデルの作成と新規治療法としてD-マンノースの有用性を検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
2018年度に70万円を前倒し請求し、その一部が2019年度へ繰り越しとなった。
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