研究課題/領域番号 |
18K09159
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
小池 秀和 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (90420091)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 前立腺癌 / サバイビン / カバジタキセル |
研究実績の概要 |
前立腺癌細胞株22RV1を親細胞として、新規薬剤カバジタキセルに抵抗性の前立腺癌細胞を樹立した。そのカバジタキセル耐性22RV1では、Survivin mRNAが高発現していた。 in vitroでは、カバジタキセル耐性22RV1にYM155(Survivin mRNAの発現を抑制する小分子)を投与することにより、カバジタキセルの腫瘍効果が回復した。更にin vivoでは、カバジタキセル耐性22RV1細胞を週齢5週の去勢したオスのヌードマウスの皮下に移植したXenograftモデルで、YM155及びカバジタキセルを腹腔内投与したところ、同様に、YM155により、カバジタキセルの腫瘍効果が回復した。 in vitroにて、カバジタキセル耐性22RV1に、重粒子照射を行ったところ、照射量依存性に抗細胞増殖効果が認められた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究結果の一部を海外の学会にて報告した。一方、予定の一部は次年度に持ち越したため。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は以下の点につき、in vitroで検討する。 まず、重粒子線(炭素線)照射によるカバジタキセル抵抗性22Rv1に対する直接抗腫瘍効果の作用機序を、サバイビン発現の点から確認する。 次に、作成したカバジタキセル抵抗性22Rv1細胞を用い、抗Survivin抗体+フリーラジカルと近赤外線を利用した光抗体療法を開発する。 最後に、抗サバイビン剤、重粒子線、光抗体療法を組み合わせた検討を行う。
|
次年度使用額が生じた理由 |
研究結果の一部を海外の学会にて報告したが、一部は次年度に持ち越したため。
|