研究課題/領域番号 |
18K09163
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
安田 満 岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (90311703)
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研究分担者 |
仲野 正博 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (60334926) [辞退]
飯沼 光司 岐阜大学, 医学部附属病院, 医員 (80817015)
竹内 慎一 岐阜大学, 医学部附属病院, 医員 (20792302) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 淋菌 / 薬剤耐性 |
研究実績の概要 |
① 研究参加施設の追加 これまでの参加施設(北海道、宮城県、埼玉県、岐阜県、愛知県、滋賀県、石川県、香川県、福岡県)に加え、東京都、千葉県、熊本県および鹿児島県の研究協力医療機関を追加した。 ② 淋菌臨床分離株の収集 研究協力医療機関より検体を収集した。最終的に992検体が岐阜大学に送付された。 ③ 淋菌の分離培養および同定 992検体から625株が分離培養された。このうちGonochek-II Reagent Tubes、NH-20 Rapid “Nissui” ID testあるいはin house PCRや16S rRNAのシークエンスを用いて淋菌と確認された菌株は609株であった。培養された609株は10%グリセオール加TSB保存培地に懸濁後、冷凍し岐阜大学研究推進・社会連携機構微生物遺伝資源保存センター 実験室の超低温フリーザー内で保存した。 ④ 淋菌臨床分離菌株に対する抗菌薬感受性試験 保存された淋菌臨床分離菌株 609株に対する各種抗菌薬の最小発育阻止濃度をClinical and Laboratory Standards Institute(CLSI)の方法に準じて薬剤寒天平板希釈法を用いて測定した。PCGに対しては1株、0.16%のみが感受性であった。TCに対しては130株、21.3%が感受性であった。CPFXに対しては172株(測定株数 524株)、32.8%が感受性であった。AZMに対しては236株、38.8%が感受性であった。MIC>512mg/Lを示す1株が分離された。CFIXに対しては535株、87.8%が感受性であった。CTRXに対しては605株、99.3%が感受性であった。非感受性株の内訳は0.5mg/L 3株、1mg/L 1株であった。SPCMに対しては603株、99.0%が感受性であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画①-④は実施中である。 ⑤キノロン耐性機序の解析, ⑥ セファロスポリン耐性機序の解析, ⑦ Azithromycin耐性機序の解析, ⑧Clonalityの解析に関しては順次実施予定である。 ⑨淋菌薬剤感受性情報および薬剤耐性菌情報の発信は①-⑧の結果が出次第実施する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
研究計画①-④を引き続き実施する。 ⑤-⑧に関しては順次実施する。 ⑨は①-⑧の結果が出次第実施する予定である。
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