研究課題/領域番号 |
18K09163
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56030:泌尿器科学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
安田 満 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (90311703)
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研究分担者 |
仲野 正博 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 准教授 (60334926)
飯沼 光司 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 助教 (80817015)
竹内 慎一 岐阜大学, 医学部附属病院, 医員 (20792302)
林 将大 岐阜大学, 高等研究院, 助教 (20646385)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 薬剤耐性淋菌 |
研究成果の概要 |
2018年から2020年までに臨床検体より2131株(2018年608株、2019年654株、2020年869株)の淋菌を分離、保存した。このうち2018年および2019年の全株と2020年の414株について薬剤感受性試験を実施した。わが国で推奨されているCTRXとSPCMに対してはほぼ全株が感受性であった。CPFXに対しては30%が感受性株であり、CFIXに対しては90%が感受性株であった。CPFX、CFIXに対し感受性菌であることが担保されればこれらの薬剤が初期治療薬として使用可能と考えられた。
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自由記述の分野 |
尿路性器感染症
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
淋菌は保険適応を有するほとんどの抗菌薬に対し耐性を獲得しており、現在わが国で初期治療薬として推奨されている薬剤は注射剤であるCTRXおよびSPCMの2薬剤のみであり、経口抗菌薬は推奨されていない。本研究により現時点のわが国における淋菌の薬剤感受性が把握され、推奨薬の妥当性が示された。またCFIXは約90%が感受性であること、CPFXの約30%が感受性菌であり、これらの薬剤に対し感受性であることが担保できるような迅速診断系が開発できれば初期治療薬として使用できる可能性を見いだしたことは、今後の淋菌感染症治療戦略を練るにあたり有益な情報となる。
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