去勢抵抗性前立腺癌(CRPC)細胞株を、ドセタキセルに持続的に暴露させ、薬物濃度を段階的に上昇させることにより、ドセタキセルに対する耐性株を樹立したが、カバジタキセルに対しては交叉耐性を示さず、母細胞株と同等の感受性を示すことを確認した。次いで、耐性株においては、ドセタキセル暴露の有無にかかわらず、AktおよびMAPKが恒常的にリン酸化されていることを明らかにし,特に特異的Akt阻害剤を併用することによりドセタキセルの耐性株に対する感受性は顕著に亢進することを示した。また,in vivoにおいても耐性株はドセタキセルに比しカバジタキセルに対して顕著に良好な感受性を示した。
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