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2020 年度 実績報告書

網羅的遺伝子解析による精子成熟停止の新規機序解明と新規治療法の探索

研究課題

研究課題/領域番号 18K09166
研究機関大阪大学

研究代表者

福原 慎一郎  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (20609870)

研究分担者 宮川 康  大阪大学, 医学系研究科, 招へい准教授 (70362704)
木内 寛  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (70403053)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード男性不妊
研究実績の概要

妊娠希望夫婦の1割が不妊に悩み、男性不妊症は原因の半分を占めるにもかかわらず大部分が未だ原因不明であり少子高齢化が進む本邦において原因の解明が強く望まれている。近年DNA解読技術の飛躍的な進歩に従い様々な疾患のゲノム変異を包括的に解析することが可能になり種々の分野で応用されているが男性不妊症の分野ではたち遅れている。これまで我々は独自にクローニングを行った精巣細胞特異的遺伝子を中心に男性不妊の原因遺伝子とその 機能について世界に先駆けて数多く報告してきた。本研究ではさらに次世代シーケンサーを用いた全エクソン解析により男性不妊症患者に存在するゲノム異常を網羅的に解析し、既知の原因遺伝子だけでなく新規の男性不妊原因遺伝子や点突然変異を見出す。さらに新規原因遺伝子のノックアウトマウスを作成し、その機能について明らかにし最終的には新たな男性不妊症診断および新たな治療法の開発に資する結果を得ることを目的としている。現時点で、すでに男性不妊症、その中でも最も重症な無精子症患者のうち、精巣内精子採取術を施行し、精巣組織病理検査にて成熟停止の診断であった50症例の血液からゲノムを抽出し、次世代シーケンサーにて全エクソンシークエンスを行った。現在解析を東京大学大学院新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻クリニカルシークエンス分野にて行っている。成熟停止症例における遺伝子変異が見つかってきており、現在解析を進めているところである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Physiological role of actin regulation in male fertility: Insight into actin capping proteins in spermatogenic cells2020

    • 著者名/発表者名
      Soda Tetsuji、Miyagawa Yasushi、Fukuhara Shinichiro、Tanaka Hiromitsu
    • 雑誌名

      Reproductive Medicine and Biology

      巻: 19 ページ: 120~127

    • DOI

      10.1002/rmb2.12316

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Novel hydrogen‐producing Si‐based agent reduces oxidative stress, and improves sperm motility and in vitro fertilization rate in varicocoele2020

    • 著者名/発表者名
      Inagaki Yusuke、Fukuhara Shinichiro、Imamura Ryoichi、Kobayashi Yuki、Kuribayashi Sohei、Okada Koichi、Sekii Yosuke、Takezawa Kentaro、Kiuchi Hiroshi、Uemura Motohide、Kobayashi Hikaru、Nonomura Norio
    • 雑誌名

      Andrology

      巻: 9 ページ: 376~383

    • DOI

      10.1111/andr.12890

    • 査読あり
  • [学会発表] 無精子症に対する取り組み2021

    • 著者名/発表者名
      福原慎一郎
    • 学会等名
      第109回日本泌尿器科学会総会

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公開日: 2021-12-27  

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