慢性腎臓病は、新たな国民病と位置づけられる疾患である。しかし、慢性腎臓病において、慢性腎不全に至ると透析治療や腎移植などの腎代替療法が必要となる。これらの腎代替療法には、患者の社会活動の厳しい制限、生活の質の著しい低下、ドナー腎の不足など多くの課題が山積している。 本研究は、最新の細胞シート工学や生体組織印刷技術を利用して立体型の細胞体を作製して、慢性腎不全への移行段階での病期ステージの進行を抑制して、正常な腎機能へと回復させる新規治療開発を目的とした非常に高い学術的意義を有している。さらに、本研究の成果は、現行の腎代替療法に関わる課題を解決して患者に大きく貢献できる社会的意義を有している。
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