• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実績報告書

脳機能評価法を用いた下部尿路症状の定量化と治療効果の検証

研究課題

研究課題/領域番号 18K09211
研究機関常葉大学

研究代表者

日野 こころ  常葉大学, 健康プロデュース学部, 講師 (30555652)

研究分担者 梅田 雅宏  明治国際医療大学, 医学教育研究センター, 教授 (60223608)
村上 高康  常葉大学, 健康プロデュース学部, 准教授 (00387937)
有働 幸紘  藤田医科大学, 医学部, 研究員 (20793433)
河合 裕子  明治国際医療大学, 基礎教養講座, 講師 (90555616)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2024-03-31
キーワード仙骨部鍼刺激 / 頻尿 / 鍼灸刺激
研究実績の概要

間質性膀胱炎とは「膀胱の非特異的な慢性炎症を伴い、頻尿・尿意亢進・尿意切迫感・膀胱痛などの症状を呈する疾患」と定義されており、過活動膀胱同様に QOLを著しく低下させる。主症状の一つである痛みを有するために、過活動膀胱以上に生活への影響は大きい。この病態の原因は明らかになっておらず、膀胱粘膜の機能障害や免疫学的機序が想定されているが、今のところ明確な治療法がないことが患者にとって大きな精神的負担となっている。鍼治療は鎮痛効果が期待できるとともに、仙骨部鍼刺激により排尿筋過活動を抑制し、最大膀胱容量を増加させ、頻尿・尿意切迫感などの症状の改善が期待できる。

我々は、仙骨鍼治療は、カプサイシン感受性C線維活性化の阻害を通じて膀胱過敏症の改善に寄与する可能性を検討してきた。今年度は酢酸誘発頻尿モデルに対する仙骨部への鍼通電刺激と仙骨部への灸刺激、さらにはCYP150mg投与頻尿モデル、0.4N塩酸誘発頻尿モデルに対する検討を行った。

3モデル全てが先行研究同様に頻尿を誘発した。酢酸誘発頻尿モデルへの仙骨部鍼刺激では排尿間隔の有意な延長がみられた。CYP150mg投与頻尿モデルへの仙骨部鍼刺激では排尿間隔の増加傾向を示したが、有意な変化はなかった。塩酸誘発頻尿モデルへの仙骨部鍼刺激では排尿間隔の有意な延長がみられた。しかし、塩酸誘発頻尿モデルへの仙骨部灸刺激では排尿間隔の増加傾向を示したが、有意な変化はなかった。酢酸誘発頻尿モデル、塩酸誘発頻尿モデルでは共に仙骨部鍼刺激において排尿間隔が有意に延長するものの、仙骨部灸刺激では有意な延長がみられなかった。骨膜に達する侵害刺激か皮膚表層の侵害刺激であるかによって効果への違いが考えられた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2024

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] What are the differences between three kinds of sacral stimulation for three types of urinary frequency rat models?2024

    • 著者名/発表者名
      KOKORO HINO, YUKIHIRO UDO, TAKAYASU MURAKAMI, YUKO KAWAI
    • 学会等名
      16th TAIPEI Traditional Chinese Medicine Int Forum 2024
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi