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2020 年度 研究成果報告書

ART由来先天性インプリンティング異常症の発症機序の検討とリスク要因の探索

研究課題

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研究課題/領域番号 18K09215
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関東京農業大学 (2019-2020)
東北大学 (2018)

研究代表者

樋浦 仁  東京農業大学, 生命科学部, 准教授 (70451523)

研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード生殖補助医療(ART) / インプリント疾患 / DNAメチル化
研究成果の概要

本研究では、Silver-Russell症候群患およびBeckwith-Wiedemann症候群の生殖補助医療(ART)由来と非ART由来の患者末梢血のDNAメチル化を比較し、ARTのリスク要因について評価した。非ART群と比較して、ART群はDNAメチル化可変領域(DMV)が多く、ゲノムの広範囲に広がっていた。また、DMVは脱メチル化よりもメチル化されている頻度が高く、精子でメチル化される領域で起こりやすいことが明らかとなった。以上より、ARTにおけるDMVは授精操作、体外培養に用いられる培養液等によって影響を受けた可能性が示唆された。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

晩婚化の社会情勢に伴い、生殖補助医療(ART)が急速に普及してきた。しかし、これまで非常に稀であったゲノムインプリンティング(GI)異常症の発症頻度が増加していることが世界中で報告されている。本研究では、ART由来のGI異常症と非ART由来の患者末梢血のDNAメチル化を比較し、ARTのリスク要因について評価した。その結果、DNAメチル化可変領域はARTにおける体外受精または顕微授精操作、体外培養に用いられる培養液等によって影響される可能性が示唆された。本研究成果はARTにおける疾患発症予防に繋がることが期待できる。

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公開日: 2022-01-27  

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