(1) 卵巣漿液性癌において、PARP阻害剤の感受性を高めるエピジェネティックな分子標的治療法を探索し、SMYD2が治療標的となることを見いだした。卵巣漿液性癌において、網羅的なゲノム解析を行い、相同組換修復欠損の有無による分類を行った。相同組換修復欠損を示さない群において、遺伝子変異頻度、ネオアンチゲン量、HLA-class1発現の関連を明らかとした。ネオアンチゲン数が多く、かつHLA-class I 発現高値群が最も予後良好であった。 (2) 卵巣明細胞癌細胞株において、MDM2阻害剤おPI3K/mTOR経路阻害の併用療法が相乗的な抗腫瘍効果を示すことを見いだした。
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