今後の研究の推進方策 |
生後早期の感染ストレスが、雌ラットの性機能に及ぼす影響について検討したのち、生後早期に受けた心理的ストレスが思春期発来と性行動に及ぼす長期的影響についての検討に入る。出生直後のラットを用い、心理的ストレスのモデルとして、母仔隔離(MS群)では日齢2~11日の間、4時間/日、母と隔離する。 検討項目は1.体重(生後、1週間ごとに体重を計測)、2.思春期指標(雄ラットの包皮分離(生後29~40日)、雌ラットの腟開口、生後29~40日)、3.発情周期(生後8週から10日間腟スメアを採取し、エストラスの回数、周期の日数を調べる)、4.雄ラットの性行動(生後10~12週後に雄ラットを交配用の雌ラットと1対1で 同居させ、30分間ビデオを録画し性行動を調べる。Mount, intromission, ejaculationの回 数と時間を観察する。)、5.雌ラットの性行動(生後10~12週後に雌ラットを交配用の雄ラッ トと1対1で同居させ、30分間ビデオを録画し性行動を調べる。Lordosis, ear wiggles, darts, hipsの回数と時間を調べる。)、6.血中ホルモン濃度: :雄ラットのLH,テストステロン。LH,エストラジオール。(LHはRIA、E2とTはECLIA) 、6. 視床下部の関連因子 のmRNAの発現量(Real time PCR測定。対象の視床下部因子はKiss1r,GnRH,GPR147,GAPDH)
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