研究課題
2010年に国立がん研究センター中央病院IRB承認以降、治療を受けた頭頸部原発粘膜悪性黒色腫症例の手術もしくは生検で得られたホルマリン包埋標本もしくは生検体標本を用いて全ゲノム解析を行い、現在解析中である。このデータの一部を用いて、頭頸部原発粘膜悪性黒色腫手術例47例について5年疾患特異的生存率は50%で口腔原発の方が鼻副鼻腔原発と比較して予後がよいことを明らかにし、臨床的検討を第32回日本頭頸部外科学会で発表した。現在International Journal of Clinical Oncology誌に投稿中である。また、それとは別に頭頸部悪性腫瘍全国登録のデータを用いて若年発症舌癌とそれ以外の年代での発症した舌癌患者の予後を調査した。2011年から2014年に日本頭頸部癌学会悪性腫瘍全国登録に登録された舌扁平上皮癌のうち2221例を対象とした上で傾向スコアマッチングを行い、粗生存率のみならず疾患特異的生存率も若年発症舌癌患者の方が予後が優れていることを明らかにし、第46回日本頭頸部癌学会にて報告した。またInternational Journal of Clinical Oncology誌に投稿し、受理、掲載された。(10.1007/s10147-022-02279-6)その他、頭頸部アルミノックス治療にて良好な局所制御を得られた上咽頭癌局所再発症例について(10.1016/j.anl.2022.06.004)および上咽頭に発生したBCOR-CCNB3肉腫の症例報告(10.1016/j.anl.2022.04.012)を行なった。これらはAuris Nasus Larynx誌に投稿し受理、掲載された。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (2件)
Int J Clin Oncol
巻: 28 ページ: 221-228
10.1007/s10147-022-02279-6
Auris Nusus Larynx
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10.1016/j.anl.2022.06.004
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10.1007/s10147-022-02249-y
J Clin Med
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