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2022 年度 実績報告書

PET画像と循環腫瘍細胞モニタリングを組み合わせた遠隔転移と治療効果予測法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 18K09348
研究機関香川大学

研究代表者

星川 広史  香川大学, 医学部, 教授 (70294767)

研究分担者 大内 陽平  香川大学, 医学部附属病院, 病院助教 (50795573)
森 照茂  香川大学, 医学部, 助教 (80568840)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2023-03-31
キーワードCTC / PET / 治療効果 / 頭頸部癌
研究実績の概要

循環腫瘍細胞(Circulating tumor cell: CTC)は血中内に流れる腫瘍細胞で、その存在が治療効果や予後を反映するともいわれている。今回はCTCの変化という いわばミクロな変化とPET画像というマクロな変化に相関がありかどうか、また予後との関連があるかを検討している。2022年度は5例の新規症例を登録でき、治療前のCTCデータ、FDG PETデータ、血液データの収集が可能であった。FLT PETに関しては放射線診断科のPETトレーサー作成の方針から4DSTの新規作成が終了しており、追加の検討ができなかった。全体で22症例の蓄積となり、登録可能と考えていた28例には及ばなかった。
2021年度までの17例での検討では9例で再発転移を認めた。6例で局所再発、3例で遠隔転移を認め、遠隔転移の3例では治療後のCTC数、cfDNAの値がいずれも上昇を認めた。局所再発、遠隔 転移例ともtype2 CTCの増加傾向を認めた。
2022年度の5例は治療後のCTCが提出できた症例が2例にとどまり、前後の変化を検討できる症例数が減少したが、再発のない群(11例)と再発・転移あり群(11例)では治療前のCTC数で有意に再発なし群で少なかった。治療後のCTC数は再発なし群で少ない傾向ではあったが有意差は認めなかった。CTCtype2細胞に限ると再発なし群で有意に少ない結果であった。PETのパラメータで見ると、SUVmax, MTV, TLGなど様々なパラメータで検討したが、今回の症例では再発あり、なしの間で有意な差を認めたパラメータはなかった。この結果から、頭頸部癌においてはマクロな画像から得られるパラメータと末梢血から得られるミクロなパラメータの間には有意な相関があるとはいえない結果であった。

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公開日: 2023-12-25  

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