研究課題/領域番号 |
18K09358
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56050:耳鼻咽喉科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
野村 泰之 日本大学, 医学部, 講師 (20297815)
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研究分担者 |
日だい 智明 日本大学, 医学部, 教授 (70228732)
弓削 類 広島大学, 医系科学研究科(保), 教授 (20263676)
村上 正人 日本大学, 医学部, 兼任講師 (60142501)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 線維筋痛症 / エクソソーム / 小胞体ストレス / 内耳培養細胞 / めまい / 耳鳴 / 前庭細胞 / apotosis |
研究成果の概要 |
我々は本研究において線維筋痛症における蝸牛・前庭症状の機序の解明を目指した。線維筋痛症は多岐にわたる症状を呈し、全身の筋痛のみならず耳鳴、難聴、めまいといった蝸牛・前庭症状も呈する疾患である。しかしながらその病態メカニズムには未解明な部分が多い。これまで我々は耳鳴、難聴、めまい症状等の患者群の臨床的検討をおこなってきた。 今回、本研究においてさらに分子生物学的な機序の解明を目指し、内耳培養細胞にツニカマイシン曝露による小胞体ストレスを負荷しapoptosis、necroptosisの動態を検証するとともにエクソソームを介した病態情報の遠隔伝搬のメカニズムを探求し、その可能性を示唆するに至った。
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自由記述の分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
線維筋痛症は近年着目されてきた疾患で全身の筋痛のみならず多様な症状を呈する。しかしその病態メカニズムには未解明な部分も多く、それゆえに確実な治療法もいまだ模索されている状況である。本研究で我々は線維筋痛症における蝸牛・前庭症状に対して分子生物学的に病態へのアプローチをおこない、小胞体ストレスを受けた際の内耳培養細胞ならびにエクソソームの動向における新たな知見を得てきた。この研究成果はのちの線維筋痛症の諸症状への解明につながるとともに新たな根本的な治療薬の開発につながる可能性をもち斬新なものである。
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