• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2019 年度 実施状況報告書

内耳性難聴発症に対する細胞生物学的・行動科学的アプローチと新規治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18K09359
研究機関日本医科大学

研究代表者

松延 毅  日本医科大学, 医学部, 准教授 (00332205)

研究分担者 大久保 公裕  日本医科大学, 大学院医学研究科, 大学院教授 (10213654)
佐藤 泰司  防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 生化学, 教授 (10505267)
藤岡 正人  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (70398626)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード感音難聴 / 内耳障害 / Erk-2 / ノックアウトマウス
研究実績の概要

加齢性難聴のモデルマウスや急性感音難聴のモデルとしての急性音響外傷モルモットの作成を行い、それらのモデルを用いて急性音響外傷における転写制御因子Activator protein-1(AP-1)およびHypoxia inducible factor-1 (HIF-1)などのストレス応答分子動態の観察を生化学的および形態学的手法を用いて行っている。神経特異的Erk1/2コンデイショナルノックアウトマウス(防衛医科大学校薬理学講座佐藤泰司との共同研究)は、佐藤らが世界で初めて報告したものであり大変有用である。このマウスから作製された内耳特異的Erk1/2コンデイショナルノックアウトマウスの聴覚特性の解析することにより、内耳障害を引き起こす可能性のある分子ネットワークを網羅的に解析、検討することが可能となり、内耳障害の診断と治療、またその進行の独創的な予防法が明らかになると考えられる。現在、Erk2の内耳特異的コンディショナルノックアウトマウスの作製がほぼ終了して聴覚機能の解析を開始している。本内耳特異的本コンディショナルノックアウトマウスは形態学的な異常は特にないことを確認した。また、今回作製したマウスにおいて、内耳組織に特異的にErk2が発現していないことが確認された。ABR(Auditory Brrainstem Response)による聴覚機能検査を現在行っている(慶應義塾大学医学部耳鼻咽喉科藤岡正人との共同研究)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

内耳特異的コンディショナルノックアウトマウスの作製に成功し,その形態及び聴覚機能について計測を開始しているため。

今後の研究の推進方策

今後、この内耳特異的Erk-2コンディショナルノックアウトマウスの強大音曝露に対する脆弱性(難聴の起こりやすさ)の解析、その生化学的メカニズムの検討を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

プロジェクトは概ね順調に遂行しているが、新たな聴覚機能測定装置の導入を検討しているため。

URL: 

公開日: 2021-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi