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2018 年度 実施状況報告書

下咽頭インピーダンス検査およびLPR動物モデルを用いた咽喉頭逆流症の病態解明

研究課題

研究課題/領域番号 18K09367
研究機関千葉大学

研究代表者

鈴木 猛司  千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (20422230)

研究分担者 松村 倫明  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (00514530)
関 洋介  医療法人社団あんしん会四谷メディカルキューブ(臨床研究管理部), 減量・糖尿病外科センター, 医師 (00774407)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
キーワード咽喉頭逆流症 / LPR / GERD / 逆流防止手術
研究実績の概要

咽喉頭異常感・嗄声・喉頭肉芽腫・喉頭痙攣・奇異性声帯運動・慢性咳嗽などの症状の一部には, 咽喉頭への酸逆流(LPR)に起因するものがあると指摘されている. しかし, PPI抵抗例も少なくなく, LPRの計測ができなかったため, その正確な診断は困難であり, LPRの解明は停滞していた. 本研究は, 咽喉頭逆流症(LPRD)の病態解明を行うことを目的に行うものである.
臨床試験の対象は,原因不明とされた咽喉頭症状(咽喉頭異常感・嗄声・喉頭肉芽腫・喉頭痙攣・奇異性声帯運動(PVFMD)・慢性咳嗽など)を主訴に千葉大学耳鼻咽喉科を受診された方で,本試験を説明し,同意していただいた方とし,近年開発されLPRの測定を可能とした「24時間下咽頭インピーダンス検査(HMII)」を用い, 正確なLPRD診断を行う.同時に喉頭所見・食道所見・食道内圧所見・唾液中ペプシン値・症状スコアを採取する.LPRDと診断され希望があった場合は逆流防止手術を行,治療効果を観察する.LPRD群と非LPRD群を比較検討し,その特性, 症状, 他覚的所見, 唾液中ペプシン値, 噴門形成術治療成績から, 本邦におけるLPRDを検討するものである.2018年度は10名のLPRD患者に対し上記の検査を行った。
来年度は、臨床研究に並行して、基礎研究を開始し、LPR動物モデルを作成し,反回神経・上喉頭神経・横隔神経・舌下神経を同定し,双極銀電極を留置する.安静時・刺激時・発声時の上記神経活動をモニターしLPRによる異常喉頭運動の存在を検討する.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予想通りの本研究対象者を確保しているため。
原因不明とされた咽喉頭症状(咽喉頭異常感・嗄声・喉頭肉芽腫・喉頭痙攣・奇異性声帯運動(PVFMD)・慢性咳嗽など)を主訴に千葉大学耳鼻咽喉科を受診された患者様に対し,本試験を説明し,同意していただいた方の中で,「24時間下咽頭インピーダンス検査(HMII)」検査を行った患者数は10名に達し、順調に進展している。

今後の研究の推進方策

原因不明とされた咽喉頭症状(咽喉頭異常感・嗄声・喉頭肉芽腫・喉頭痙攣・奇異性声帯運動(PVFMD)・慢性咳嗽など)を主訴に千葉大学耳鼻咽喉科を受診された方で,本試験を説明し,同意していただいた方とし,近年開発されLPRの測定を可能とした「24時間下咽頭インピーダンス検査(HMII)」を用い, 正確なLPRD診断を行う.同時に喉頭所見・食道所見・食道内圧所見・唾液中ペプシン値・症状スコアを採取する.LPRDと診断され希望があった場合は逆流防止手術を行,治療効果を観察する.LPRD群と非LPRD群を比較検討し,その特性, 症状, 他覚的所見, 唾液中ペプシン値, 噴門形成術治療成績から, 本邦におけるLPRDを検討するものである.2019年度はさらに40名のLPRD患者に対し上記の検査を行う予定である。
2019年度は、臨床研究に並行して、基礎研究を開始し、LPR動物モデルを作成し,反回神経・上喉頭神経・横隔神経・舌下神経を同定し,双極銀電極を留置する.安静時・刺激時・発声時の上記神経活動をモニターしLPRによる異常喉頭運動の存在を検討する予定である.

次年度使用額が生じた理由

本年度は基礎研究は予備的実験にとどめており、来年度からの本格的な研究を行う予定である。
モルモットを購入し、除脳非動化後、各神経電位を確保し、胃酸刺激による喉頭運動を検討する。銀線、麻酔薬、手術道具などを購入する予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 24時間下咽頭食道多チャンネルpHインピーダンス検査(HMII)を用いた 原因不明慢性咳嗽に対する咽喉頭逆流症の関与の検討2018

    • 著者名/発表者名
      鈴木猛司、関洋介、松村倫明、北方敏敬
    • 雑誌名

      日気食会報

      巻: 69 ページ: 229-235

    • 査読あり
  • [学会発表] 24時間下咽頭食道多チャンネルインピーダンスpH検査(HMII)を用いた原因不明慢性咳嗽に対する咽喉頭逆流症の関与の検討2019

    • 著者名/発表者名
      鈴木猛司
    • 学会等名
      第29回 気管食道科専門医大会
    • 招待講演
  • [学会発表] PPI抵抗性咽喉頭逆流症に対する外科的治療の有効性の検討2019

    • 著者名/発表者名
      鈴木猛司
    • 学会等名
      第31回 日本喉頭科学会総会
  • [学会発表] 24時間下咽頭食道多チャンネルインピーダンスpH検査により原因を特定し,治療し得た難治性咽喉頭異常感の一例2018

    • 著者名/発表者名
      鈴木猛司
    • 学会等名
      日本耳鼻咽喉科臨床学会総会
  • [学会発表] 24時間下咽頭食道多チャンネルpHインピーダンス検査により咽喉頭逆流を認めた音声障害患者の検討2018

    • 著者名/発表者名
      鈴木猛司
    • 学会等名
      第63回 日本音声言語医学会総会
  • [学会発表] 24時間下咽頭食道多チャンネルpHインピーダンス検査を用いた咽喉頭症状に対する咽喉頭逆流の関与の検討2018

    • 著者名/発表者名
      鈴木猛司
    • 学会等名
      第70回 日本気管食道科学会総会

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公開日: 2019-12-27  

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