研究成果の概要 |
咽喉頭逆流を測定可能とした24時間下咽頭インピーダンス検査(HMII)を用いて咽喉頭逆流症(LPRD)の病態解明を行った.原因不明の咽喉頭症状を有する患者の高率にLPRDを認め,内科的治療に効果が乏しくても手術治療で症状が改善したことから,原因不明咽喉頭症状患者にはHMIIが必須であり,LPRD確定診断となれば手術治療が有用であることがわかった.LPRDでは上部消化管内視鏡検査や食道インピーダンス検査が正常であることが多い事,肥満率は低い事,食道運動障害は少ない事,弱酸性の逆流や気体逆流でも症状を誘発することが明らかになり,診断を難しくする要因であることが示唆された.
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